『インド禅定林感謝の集い』に200名
“正力松太郎賞”受賞・禅定林住職就任を祝う支援者___


 10月5日に、京都市内のホテ ルにおいて「インド禅定林感謝 の集い」(谷晃昭実行委員長) が開かれ、約200人が出席し た。インド禅定 林は、サンガラ トナ・法天・マ ナケ師が住職を 勤めるインドの 天台寺院であ る。今回の集い は、サンガ師のインドにおける青少年教育と福祉活 動が認められ、今年5月に外国人として初めて正力 松太郎賞が贈られたこと、正式に天台宗の海外寺院 として承認され、6月に渡邉恵進天台座主猊下より 住職辞令の親授があったことをふまえてのもの。サ ンガ師の、協力者に感謝の言葉と現況報告を行いた いという希望をかなえる形で開催された。
 同日は開会にあたって谷実行委員長が「サンガ師 は、聖者ではなく、人々の中に入って生きることを 活動目標にしており、インド社会の貧困層と生活を 共にし、教育、識字、巡回医療などの活動を行っ ている。サンガ師の敷桁する天台大師、伝教大師の 精神がインドの希望の光となっている。現在、禅定 林は、大乗の拠点として大本堂建立に取り組んでい る。天台宗開宗1200年慶讃大法会記念事業の一環 として天台宗の強力な後援を頂いて、2007年に 完成予定である」と開式の辞にあわせて経過報告を 行った。

インドの大乗仏教復興に向けて

 続いて来賓を代表して森川宏映毘沙門堂門跡門主 が「インドに、日本仏教をそのまま持ち込むことは 難しいが、本堂を建立して大乗仏教のメッカにした いという考えに心より賛同している。一層支援をし たい」と、また西郊良光天台宗宗務総長が「サンガ 師の活動根本は、人権の復活である。カースト制度 を打破し、人間平等の実現にむけて頑張って欲し い」とそれぞれ祝辞を述べた。
 また叡南覚範延暦寺建立院住職から「本堂建設 は、サンガ師の師僧である堀沢祖門師を支援する人 が計画され、禅定林の土地も購入されたことを忘れ ないで頑張って欲しい」と祝辞が贈られた。続いて 公務のために出席出来なかったサンガ師の育ての 親である堀沢師がビデオで「インド仏教は13世紀 初めに滅んだ。しかし1956年に仏教は、人間平 等を主張するアンベドガル博士によって再びインド の歴史に躍り出た。サンガ師の父は博士の弟子であ り、サンガ師によって大乗仏教は再び復興しようと している。大本堂建立によって、そのことはスター トする」と述べ会場は拍手で包まれた。
 そして、森定慈芳延暦寺執行の発声で乾杯に移 り、インドチヤツティスガル州から駆けつけたヴィ ノード・カンデカル州議員を始めとする祝辞が相次 ぎ、建設説明も行われ、更に協力関係団体への感謝 状贈呈が行われた。
 最後にサンガ師が「宗祖伝教大師の『一隅を照ら す』精神が実践できるよう、今後一層仏道とパンニ ヤ・メッタ・サンガの活動に精進を重ねる」と謝辞 を述べたあと、村上円竜パンニヤ・メッタ協会日本 委員会理事による閉会の挨拶により、なごやかな式 を閉じた。
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