インドにおいてヒンディ語で発行しているマハサマディ会報今年は9月30日に発行します。会報特徴の一つは、発行前に作文コンテストを行い、優勝、準優勝、三位の文書を掲載することです。今年も多くの人たちが参加しました。参加者の大半は郵送、もしくは最近インドでもはやりだした宅急便で送ってきます。しかし、そこは背水の陣にならないと腰の上がらないインド人気質。中には締切日が過ぎてから、なきそうな声で、まだ間に合いますか、そうして全員が付け加える言葉が、いろいろ忙しくて、でも時間を割いて一生懸命に書いたのですよ。インド人気質を把握し、13回も作文コンテストを行っていると、いろいろな事を経験し学習します。その一つが時間の配分、案内状に書いている最終日と我々が考えている最終日には5日ほどのギャップがあります。よって2,3日過ぎて間に合いますかとの電話が来ても間髪を入れえずにハイと言います。最終日に遅れた人たちは、郵送では到底間に合わないので、PMS本部に持参します。ある日昼すぐに、間に合いますかと、女性からかかってきました。ハイと答えると、では主人が会社から戻ったら、彼にバイクに乗せてもらい本部に持参しますとの事。約束どおり夜9時前に三人の子供を連れた夫婦が本部に来ました。奥さんが参加者。彼女が事務手続きを行っている間に。三人いた子供のうちの次女と思われる子供がやたらと人懐っこく活発的。入って来た時から帰るまで、これぞインド人の真骨頂、しゃべるはしゃべる。いよいよ帰る壇になって、お母さんが乳飲み子を抱っこし、お父さんが長女の手を引き帰ろうとしました。次女と思われる子供には見向きもしません。親とはいえ、三人も子供がいれば多少の好き嫌いは世界各国どこでもあること。しかし、この現状はあまりにも酷い。怒鳴るように、この子は連れて帰らないのかと、問いただすと、親は、キョトンとして、どの子ですかと聞き返す。この子あなた達の子供でしょうと聞くと、違いますとの答え。5人一緒に入ってきて、乳飲み子はともかく、長女は一言も話をしない、家族の代表者よろしく、その女の子が話をするから、当然こちらは家族の一員と思ったが、親はその子は赤の他人、何の関係もありませんよと言う。お互いに、まるで狐にでもつままれた状態。調べると、本部近くの民家で行われている、ヒンドゥ教の祭りの食事に来た親類の子。一緒に入ってきたので、こちらは作文コンテスト参加者家族の一員と思い、家族は本部に出入りしている子供と受け取ったらしい。インドは男尊女卑だとか、女性は抑圧されているとかと思われがちですが、このような活発かつ社交的な女子を見るにつけ、インドに、二人目の女性首相が誕生するはそう遠くない将来だと希望が持てます。
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2006年9月30日(土)
No.21
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