如是我想

2007年1月の日記

2007年1月16日(火)
信仰
2007年1月15日(月)
苦心
2007年1月8日(月)
まつりごと
2007年1月5日(金)
寿命
2007年1月1日(月)
元旦
信仰
禅定林の東、約50キロのゴタンガオン村には1970年代初頭からチベットからの難民が住んでおり、隣接して二つの村がありますが、両方あわせて1200人が農業を中心に生活をしています。僧侶(ラマ)も30人ほどおり、私の友人知人もたくさんいます。時間ができると私が彼らの村に行ったり、彼らはダライラマが拠点にしているダラムサーラに行くのも、仏跡に行くのもナグプール経由で行くのでよくパンニャ・メッタ・サンガ本部に来ます。今朝も南インド、マイソールにあるチベット仏教の大寺を巡礼、ストラップ状になっているお守りをもって会いにきました。私の方も日本で購入した般若心経に対するダライラマの法話のDVDを渡そうと用意していたのを、一緒に見ようと再生したのですが、最初の数分景色が映ってる間は、ともに来た友人とラサかな、ラダックかなとにこやかに見ていたのが、ダライラマの顔が映ったとたん合掌をし、頭をたれ礼拝しました。その姿は強制的でもなく、しなければいけないという脅迫的なものでもなく、本当に自然に湧き出た姿でした。信仰をもつ人の美しい姿を見た気がしました。
2007年1月16日(火)  No.34

苦心
落慶にあわせて発行するマハサマディ会報の準備は急ピッチで進行しています。私の役割はヒンディ語の文書を日本語に、また日本語の文章をヒンディ語に翻訳することです。ヒンディ語を日本語に翻訳することで困るのは名前。仏教東漸に伴いGautamやAshokといったようなインドの名前もたくさん入国しました。長い間Gautamはゴータマと表記されAshokはショーカと発音されました。しかしヒンディ語の発音をよく聞いてみるとGautamはガウタムもしくはゴータム。Ashokはアショークと表記する方が寄り近いような気がするのですが。1500年もの昔から使い親しんだ名前を急に変えて理解してもらえるかとの不安があり苦悩の末以前のままを使用しています。子供の家にはゴータムと言う名前の青年がいますが、彼は一昨年日本に二月弱滞在しました。その間にひらかな、カタカナを少し覚え、自分の名前が書けるようになりました。以来彼は自分の名前を日本人が言うようにゴータマと書こうかゴータムと書こうかで苦心しています
2007年1月15日(月)  No.33

まつりごと
2007年2月1日は5年に一度のナグプール市市会議員の選挙、町中がそのことで持ちっきりです。約300万人を有するナグプールが100幾つかの区に別れ選挙が行われます。夫々の区は1万5千人から2万人くらいの選挙民ですが一つの区で50人くらいが立候補しています。普段は専業主婦をしているような女性でも運試しですと、政党の公認を得ようと走り回っています。大津市の選挙を例に出し3,4人くらいしか立候補しませんと言うと日本人は政治に興味が無いのですかと答えてきます、確かに日本人は政治に興味が無いかもわからないけど、インド人の熱の入れようは尋常ではない。普段からかかわりたくないと宣言している人間ですが、政治家は後押しを頼みますと来、一般の人は誰を推してますかと聞きに来ます。
2007年1月8日(月)  No.32

寿命
現在インドの平均年齢は男性62女性64歳といわれています。男性優位社会といわれながら年齢に関しては国際社会に足並みを合わせ女子が長寿です。62歳にしろ64歳にしろ国際的に見た場合長寿社会とは言えない、どちらかと言えば短命の部類に入る国と言われるのではないでしょうか。ところがパンニャ・メッタ・サンガ、ナグプール支部長サクレ先生の尊父は109歳ですし、本部となりのお婆さんは104歳です。今でも歳を聞くと子供ですら大体何歳ですと答え、本当の年齢を知ら無いことがあります。100年以上前のこと今より記録には疎かったと思います。この二人に関して言えば先生の尊父は公務員として働いており、お婆さんは、だんなさんが国鉄に働いていたので多少の誤差はあったにしろおおよそは間違いないでしょう。二人だけでなく、周りでは結構年老いた人を見かけます。私の両親も平均年齢を20歳ほど余分に行きましたし祖母にいたっては30年近く行き天寿全うしました。私の周りだけでもこれだけ長寿の人がいるのに平均年齢が低いのはなぜかと考えたのですが、それは幼児死亡率が高いためではないかと思います。こちらの率が低くなるとインドの平均寿命は一気に上昇すると思います
2007年1月5日(金)  No.31

元旦
今日も多くの人が禅定林を訪れました。元旦の休みと言うより2007年1月1日はイスラム教のイードとい祭りのための祝日と有ってこぞって参拝者が来ました。観光で来る人よりは圧倒的に信仰で来る人が多く、必ずろうそくと線香を供えます。よって禅定林は一日中お香の良い香りがします。比叡山の堂塔を参拝してもやはり同じくお香の香りがします。違うのは比叡山の堂塔は24時間365日線香の香りが漂っており、禅定林は日中だけの香りです。比叡山の先徳は1200年間、人の往来に関係なく日夜修学に精進し、常に線香を絶やすことがありませんでした。そのために線香が立っているその近辺だけでなく杉の木立から、空気にいたるまでが線香の香りを吸いながら生きています。そのために参拝者の往来とは無関係に比叡山の堂塔伽藍は線香のかおりが充満しています。私たちも1200年2500年かけて往来に関係なく線香の香りの充満した禅定林にしなければと思います。
2007年1月1日(月)  No.30

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shiromuku(fs2)DIARY version 3.01