今朝方ムンバイ経由でデリーから谷口雅昭師が来ました。数ヶ月前まで、禅定林、子供の家や、本部に一年近く滞在していたために、隣近所には竹馬の友も顔負けするような老若男女の顔なじみばかり。ナグプール空港から本部に到着したとたん、数人の小学生に囲まれ、朝食もそこそこに、太ったね、やせたね、デリーの気温は何度、と本当に子供の質問か、と思うような部外者には理解できない、込み入った、互いの近況報告。雅昭氏に飛び交う質問の中で、何キロになったと言う問いに。アッシキロとヒンディ語で答えると、子供達はきょとんとした顔。私に、アッシッて幾つ、と聞くからエイティと言うと、エエ80キロ、太ったね。幾つになったとの質問に、パッチースとの答え。再びパッチースって幾つと聞くから、トゥベンティファイブと言うと、25歳にもなったのとの笑い。ゼロを発見し、九九を20×20までは平気で暗記している子供達ですが、現代っ子は、数字を母国語のヒンディやマラティ語では理解できず、当たり前に英語です。そうしてこれは、数字に限ったことではなく、日常言語にも、外来語としてではなく、日常語として、多くの英語が使用されています。英語言語の諸外国に出かけて、特にIT産業で、名を馳せている、インドの人たちが多くいますが、その大きな要因は、彼らが英語を、外国語ではなく、日常語として扱うからです。諸外国での、立身出生のためには、欠かせない英語であっても、国内の文化や伝統を、破壊する大きな原因にもなるような気がします。
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2007年5月4日(金)
No.38
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