数日前、夜中の12時前に禅定林から、ナグプール市内に入る手前のガソリンスタンドに到着。市内に入ると4パーセントの市内税が加算され、よくこのガソリンスタンドでディーゼルを入れます。ガソリンスタンドの10キロ手前でランプが点灯したので、勢いよくガソリンスタンドに飛び込んだのですが、ディーゼルを入れてくれるべき青年は、車の暴音も、土ぼこりも気にならない様子、二つの椅子を並べ長椅子にして足を投げ出して夢心地。すみません、オーイ、コラと徐々に声を荒げても、青年は深い眠りの中。それもそのはず、がんばって起きてディーゼルを入れたところで、得られる賃金は80ルピーか100ルピー。それに引き換え、オーナは今頃エアーコンの効いた部屋のやわらかい布団にくるまっていると思うと、やってられません。車を降りて近くまで行き、体を揺すって、耳元で大きな声を出してはじめて目を覚ましました。当方に経費的な余もが無く、また二日ほど車を動かすことも無いので、この時期の暑さで燃料が蒸発するのを考え、500ルピー分を入れて欲しいと頼むと、青年はホースの先を持って仕事にかかりました。12、13、14、15。あれ500ルピーで入るのは14リッタ強のはず。どこまで入れるのと、声をかけてる間にゲージは17リッタを超え、こちらの声に気づいた青年は、入れる手は止めたものの、寝ぼけ眼で何ですかと、問い返してきました。何ですかじゃないだろう、500ルピー分と頼んだでしょう。エッ、ああそうでしたねと返事をして。ゲージの数字を見返して、3リッタ以上入れたことにようやく気づきました。どうするのと聞くと、人間ですから、たまには間違いも有りますよと涼しい顔。もちろん値段は入れた分だけとられました。
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2007年4月24日(火)
No.37
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